記憶や学習を司る海馬。
この海馬が低血糖にもっとも弱く、
低血糖昏睡後に健忘症を発症してしまう病例で
MRI上、海馬に限局した病変を認めたとの報告もされています。
脳を損傷してしまうほどの低血糖 何がおこっているんだ?ということで
アルツハイマーの原因になりうる低血糖のお話です。
そもそも低血糖ってどんな症状?
低血糖になるとでてくる症状は
興奮、イライラ、キレる、不安、頭痛、頭に霧がかかる状態
肩こり、過食、不眠、 こんな症状が出ます。
血糖値の図で見ると・・
🌟低血糖の図 ・・がっくんと一番下がっているところが低血糖の状態

参照:オーソモレキュラー.jp
血糖が50以下をきると、脳は緊急ホルモンのアドレナリンを出します。
だけど、上記のような症状が出るので、まともな精神状態ではないわけで、
頭は大混乱です。
記憶、学習に深く関わる受容体NMDA
低血糖になると、NMDA受容体と呼ばれる部分が激しく興奮して神経が壊れてしまい、様々な症状が出ます。
NMDA・・ちょっと聞きなれないのですが、もう少しお付き合いくださいね。
このNMDAは
中枢神経系のシナプスに多く存在し、記憶・学習に関与する神経伝達物質です。グルタミン酸神経とも言われています。

図:参照wikipedia
普段はNMDA受容体は
図のそら豆とそら豆みたいな間にマグネシウムがかちゃっと中に入り、外からのカルシウムが入らない状態。
でも記憶したい、学習したよ〜となるとグルタミンという興奮系神経伝達物質が増えて
グルタミンがNMDA受容体にハマる。するとはまっていたマグネシウムが外れて
カルシウムが外から流れてくる。
するとこの電気刺激で記憶ができる!という流れになっています。
グルタミンもある程度必要なんですね。
ですが・・
低血糖がおこると先ほどの興奮系神経伝達物質💨グルタミンやグリシンがどっしゃーとでます。
①グルタミン酸(Glu)💨
②グリシン💨
この二つがNMDA受容体にポスっ💨とハマる。
すると外にいたカルシウムが細胞内に大量にドバドバドバーっと入ってくる。こうなると常に電気シグナルを受けて神経細胞はダメージを受ける。
研究によるとシナプス後部の神経細胞がダメージ半端ないようです。
通常時でも常に細胞内に過剰のカルシウムが流入している状態がアルツハイマーの症状です。
また、いざ記憶しようとしても、電気シグナルは常に発生しているため、記憶に関わるシグナルを受けることができない。
血糖が正常に戻った後も30分から8時間と短時間で神経の障害がおこってしまうのが怖いところですね〜。つまり、低血糖になると
緊急ホルモンでて、イライラするし、キレるし、シナプスが壊れて学習能力、記憶の能力が下がる。
低血糖ほんと怖いわ・・
NMDA受容体を発動させないために必要なB6,Mg,Zn
できることは④つ
①ビタミンB6を入れる
②マグネシウム
③亜鉛
④低血糖を防ぐ!
普通、体内では補酵素のビタミンB6を使ってグルタミンをGABA(落ち着くホルモン)に変換しているのです。ですからビタミンB6が少ないとGABAに変換できず興奮しやすくなりますし、グルタミンたっぷりで海馬を損傷しやすくなってしまいます。
マグネシウムや亜鉛を入れる必要があるのは、NMDA受容体を抑制するから。マグネシウム、亜鉛たっぷりのお食事を目指したいところです。
マグネシウム不足は今の日本の食卓の特徴。
圧倒的にマグネシウム不足です。
アオサ、わかめ、ひじき、昆布、イワシ、煮干し
毎日食卓にのぼってますか?これを目標にしたいですね〜
マグネシウムのサプリがわりに
マグネシウムたっぷりのお塩もおすすめ。我が家は塩はこれをずっとつかっています。
この塩だけで、料理が美味しくなるんですよね・・不思議だ。
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